さらにこちらでは
2018.12.31 YEAR END
みなさま今年もお世話になりました。いろいろとポンコツでご迷惑かけましたが、よちよち駆け抜けてみました。引き続き来年もよろしくお願いします。
お仕事ブログはこちらNOTE(snacknagako)で、本日更新「2018年まことにありがとうございました」。
そして来年からは、Tumblrで長文すげえ迷惑と不評だったこのプライベートブログも別NOTE(nagakohayashi)に移行してみようと思います。
来年は、映像の仕事はもちろんのこと、自分事コラムも復活したいですし、創作もしたいですね。あらゆる形での執筆を精力的に試みたいと思います。どうぞよろしくお願いします。みなさまのご活躍もお祈り申し上げます。
それでは、良いお年を!
さあ、お蕎麦のお出汁作って、お雑煮の仕込みしよう!

2018.11.14 頭のなかとそと
11月6日発売の月刊MdNの特集記事「この曲はなぜこのアプローチで撮ったのか? 映像監督8人に聞いたMV43曲のコンセプト」にて、山田健人さん、山田智和さん、牧野惇さん、3名18作品のインタビュー取材を担当いたしました。

(参照:CINRAさんの記事)
さて、この仕事と平行して、10周年を迎えたQotorifilmのみなさまにこれまでの活動歴を伺う機会もいただいたわけですが(前ブログ参照)、各インタビューから入稿まで20日間くらいでしたかね。MdN取材が7000〜9000字弱×3本、Qotoriさんが15000字くらいで着地したのかな?
その間、インタビュアー兼執筆者である当方は、インタビュイー各位の声の熱を思い出しながら、本人の重要視している「表現・活動の焦点」を探りながら、時に言語化しづらいイメージにおいてはほとんどイタコの精神で各位の思考や主張を意訳的に補足しながら、1人黙々と原稿を整え続けまして。
その作業は、各位やスタッフのいる取材日の賑やかさと比較して、私が1人、自宅で、PCを前に書いたり消したり、イタコぶってうんうん唸ったりするだけなので、とても静かなものです。が、頭の中は相当賑やかで。20日間、3名+5名=8名と計40000字に落ち着く(文字起こし原稿は計70000字超え)量のテキスト分、ずっとみなさんと喋っているというか、濃密に脳内でミーティングし続けている感覚に陥るため、賑やかを通り越して騒々しいというか。
それは超楽しい時間であり、愛着も湧くので懸命に向き合うし、「一生これをやりながら過ごしたいなあ」と思うくらい充実しているわけですが、外的には、1人、孤独に作業している状態ですからね。頭の中と外のギャップというか、境界線を共有しているのにまったく別の方向を向いている状況にたいし、軽いめまいのような狂いを感じまして。
思えば、MVライターとして活動していた10〜15年くらい前は、毎日がそうだった。取材時はもちろん楽しくて、かけがえのない体験をさせていただいて誠に光栄でしたが、その各位の思いに、より濃密に寄り添うための孤独な作業時間を、自分というライターは何より愛でていたのかもしれない、と、改めて自認した次第です。
1人、悶々と、原稿と格闘し続けているのにね、全然寂しくない。むしろ、各位とのコミュニケーションを深化させている充実感がある。独りよがり? むしろコミュ障? 外界のコミュニケーションよりも、内界の脳内の充足にリアリティを見出す私の脳は、沸騰しながら、静かな部屋に小規模に放置されている。その狂いたるや。いや、それを快楽として感受する己の感性の孤独との親和性たるや。
その良し悪しはさておき、久しぶりにどっぷりとインタビュー原稿の編集作業に浸って、「あ、これが楽しいから独身でいいわけだ!」と改めて納得いたしました。結婚と限らず、私は自分の人生を豊かにするための孤独な時間をこよなく愛しているので、必要以上の共生やコミュニケーションを求めません。誰かのことを真剣に思い、愛しているからこそ過不足なく寄り添うためにはどうすればいいか、考えるためには、まずは孤独な時間をつくり、己と向き合うことが必要だと考えています。
無論、必要なコミュケーションはあります。インタビューがなければインタビュー原稿も存在し得ないわけだから、対面コミュニケーションは必要不可欠です。同時に、質の高いインタビューを行うためには、インタビュイーの作品や活動をしっかりとリサーチしたうえで己の感触もまとめておく「個の作業」も必要なので、仕事のクオリティをあげるための「個とコミュニケーションの作業の連鎖」をバランスよく行なっていきたいとも改めて思いました。
頭の内外、静騒、濃淡も、1つの成果のためにバランスよく活かされるといい。と、思いながらも、脳内が賑やか過ぎた印象が若干あったため、頭の外の髪の毛、切って動きを出してみました笑。ショートカット。

さておき。明日は、本日より幕張メッセで開催中の #interbee2018 。当映像のスクリーニング&トークサロン『MOTION LOUNGE』は明日15日の13時〜と14時〜の2枠、クリエイティブステージに出張いたします。ゲストは映像作家の中根さや香さんとシンガーソングライター・デザイナーのAzumiさん! ぜひお立ち寄りください!
2018.10.29 ただいまMV
今月は、久しぶりに、MVにまみれる機会をたくさんいただきまして。とても充実していて楽しかったとともに、「そういえばMVライターとして活動し始めた16年前から10年間くらいは、毎日がこんな感じだった。MVのことしか考えていなかった」と思い出して、懐かしい気持ちにもなりましたよ。なんだか、ただいま、って感じ。
10月1週目は、「下北沢カレーフェスティバル」が行われている下北沢某所にて、今年10周年を迎えるQotorifilmの島田大介さん、鎌谷聡次郎さん、佐渡恵理さん、現在はセントラル67に所属されている蝦名あすみさんに、これまでの10年を振り返るお話を伺いました。それぞれの作品についてはもちろん、時々の時代性も顧みる中で、日本のMVという特殊な映像コンテンツがいかに変容していったのか、総論についても触れています。このインタビューは、記念的かつ実験的に行ったもので、どういった形でみなさんに読んでいただけるのか、まだ検討中かと。Qotoriの歴史と映像愛がぎゅっと詰まっている内容なので、どこかで多くの人に読んでもらえるといいなと思っています。
2週目の10月11日は、私が主催している映像サロンイベント「MOTION LOUNGE N」@LOFT9 のVOL.5を開催。90年代より日本のMVカルチャーを牽引して来られた竹内スグルさんと、CorneliusのMV等で国内外のファンを魅了する辻川幸一郎さんをお招きし、お2人のキャリアの初めから現在に至るまで、作品を拝見しながらお話を伺いました。いやあ、もうね、超濃い! 2000年から2010年くらいのエピソードがメインでしたが、すべて偉業! 現在のビジョンについても、それぞれのキャラクターがはっきりと伝わるフランクな会話を通じて伺いました。学生のみなさま必見の内容だと思うので、いつか文字だけでも起こして読んでいただけるようにしたいと思っています。

10月半ば以降は、月刊MdNの次号(11月6日発売)のMV特集にかかりきり。近年MVを多数手がける若い映像作家数名にインタビューするとのことで、私は、山田健人さん、山田智和さん、牧野惇さんを担当させていただきました。作風は三者三様ですが、みな優秀な作家であることはもちろん、MVや映像というコンテンツと社会の関わりをよく考察していて、時代性も読んだうえで、自分は作家としてどう関わるか、主体性をもって活動しているところが非常に賢く、頼もしいです。詳しくは、ぜひ本誌をご一読ください。他の作家のみなさまも加え、別々に取材しているのにそれぞれの嗅覚が共鳴し合うところも見所かと。
今年は「MOTION LOUNGE」を始めたので、映像関係のみなさんと会う機会が昨年と比較して増えたのですが、今月は、なぜか突然「世代を網羅」。MLにもゲストで来てくださった中野裕之さん、竹内鉄郎さんが、80年代半ばに日本でMVをつくり始めた第1世代。第2世代が、竹内スグルさん。第3世代が、辻川さん、島田さん。第4世代が、MLにゲストで来てくれたメンバーの中だと、関根光才さんや川村真司さん。第5世代が、山田健人さん、山田智和さん、牧野さん。
この第5世代が揃ったところで、綿々と続いていたMVの線の歴史が、立体になったという感覚を得ています。父と子と精霊の、精霊が第5世代で、その登場によってようやく父と子の関係性が明確化されたというか。精霊の冷静な目が、子が父になり変わらず、子のままでいる主体性のなさを看破するような。って、抽象的すぎてなんの話かわかりませんよね。具体的な論考をいつか文章でまとめますので、ちょっと待っててね。
いずれにしても「網羅感」が半端ではなく、この素晴らしい機を賜っているライターの私こそがやはり日本のMVの歴史をしっかり記し、映像文化に貢献しようと、心の褌を、一体何度目になるのかわからないけれども、さらにグッと締め直した次第です。そもそもMV専門ライターになろうと思った動機は、「誰が、何を思って、このMVをつくったのか。映像サイドの情報がなさすぎて全然わからないから」。映像制作者の名前と仕事を社会に明示することが目的でした。誰が、何を思い、どうMVに貢献して来たのか。初志貫徹の気立てで頑張ります。
しかし毎年、郷愁の秋は、懐古的な気分に引きずられ過ぎてしまうのが難点です。この季節、ペラペラのキャミソールの上にごついファーやニットを1枚羽織るというもっとも好みのスタイリングを楽しむタイミングとしては愛でているのですが、他方、秋特有のメランコリー質に引きずられて、昔を懐かしんだり、物事を後ろ向きに捉えたり、暗部ばかりを細密に凝視したり、無駄に泣いたりするので、くそめんどくさいシーズンとして警戒してもいます。秋は、極力バカにならないと。あるいはとにかくフィジカル面を動かして、メンタルと季節の自動共鳴を阻止する。今月は、懐古しつつも、忙しく、無駄に泣く暇もないくらい楽しかったので最高でした。
写真は、今月の激辛ラーメン「七宝」。春雨が極太ですごい歯ごたえ。

2018.10.7 ヘルスエンジェル
自業自得と書いてはやしながこと読む、万年体調不良の大酒飲みことわたくしですが、年に1度の健康診断(8月から10月にかけて)の結果が昨日出揃って、全体的にすっげー健康だったことをご報告させてください。

子宮頸がん、乳がん、大腸がん、肺がん、異常なし。血液・尿検査の結果、貧血気味だが問題なし。血糖値も肝臓の数値もメタボリックもエコー検査も問題なし! 頚椎の椎間板ヘルニアや慢性閉塞性肺疾患は治らなくとも、その他がね、非常に素晴らしく健康であるとの結果をはたき出しまして。嬉しくて、祝杯と称して焼酎一升をひとりで飲んじゃってひどい二日酔い&自己嫌悪に見舞われるあたりが、自業自得と書いてはやしながこと読む真骨頂かと。それでも肝臓の数値が普通っていうミステリー。とはいえ、いつかガタッと崩れるに決まっているので、節度を保ちます。押忍。
あとね、8月のメタボリック診断で身長、体重、お腹周りを測っていただいた時に、メタボじゃなかったにしろ、太りすぎたと反省いたしまして。その時の数値は身長165cm、体重54.5kg、腹囲84cm。ってちょっと待って! 体重54kg超え? 腹囲84cm? 試しにウエストを測ってみたら70cm! 太りすぎだろ!
私のベスト体重はだいたい50kgで(自分希望)、それを越えると同時にダイエットして調整し、48-49kg台に落とす、という作業を万年繰り返してきたのですが、気づけば大幅にオーバー。そういえば2年前に出版した初エッセイ集『女の解体』(サイゾー)の執筆時にも、半年に渡って動かずにずっと書き続けたせいで、体重が54kgまで増加してしまったことがありました。その後、本の表紙にこれから撮る自分の近影写真が使用されると決まったので、 慌てて10日で5kg落とし、撮影に臨んだということがありました。

photo by chikashi kasai 2016
この撮影場所は渋谷のセルリアンホテル。撮影終了と同時に階下の中華料理店「szechwan restaurant 陳」さんに駆け込んで、麻婆豆腐と米をガツガツと貪りましたよ。涙が出るくらい美味しかった。っていうかまじで涙が出ました。
この2年前のダイエット方法は、炭水化物抜き、糖質・脂質抜き、1日の摂取カロリーを500calに制限するという非常にストイックな食事制限だったのですが、今同じことをやってみたところ、まったく体重も体脂肪も落ちない。かつての方法論が、どんどん通用しなくなっていく。それでもなんとかコツコツとダイエットに励んだ結果、10月7日現在、体重51.5kg。なんとか3キロ落とした! でかした! で、腹囲。82cm。ウエスト70cm。全然変わってない! ムカつく! 万年ダイエッター、引き続きムカつきながら調整はりきります。
そして、最近のヘルスの好調と同時に、なぜか、素晴らしいお仕事をいくつかご依頼いただいております。ありがたいことに、10月後半は忙しくなりそう。自業自得の闇を抜け、自分のもつエネルギーをみなさまに還元し、貢献したいと珍しく思っています。詳細はまたご報告します。以上、ヘルス自慢でした。
写真は、今日の泥vs絆創膏。正しい&的確な筋トレの仕方、誰か教えて。

2018.10.04 『ラウンド・アンド・フラット・フィールド』
あっという間に10月。もういくつ寝るとお正月。年齢の分母が増える分だけ、分子である1年の数量が減り、1年を通過する体感速度が早まる。甥っ子8歳にとって1年の速度は1/8だが、私44歳にとっては1/44であり、その数量は私の方が圧倒的に少ない。この調子だとすぐ死んじゃうね。
スタートからゴールへ。今日を使い捨てるばかりの不可逆的なフラットタイムラインを走る一方で、四季は巡る。朝夕も、1日24時間も、巡る。去年の今頃は、「今年はもう、本当に全体的にしょうもないから、捨てて、来年はがんばる」と放言したものだったが、今年も極めて素朴に「全体的にしょうもない、来年はがんばろう」と思い始めた。そんな季節。終わりを意識して、始まりに期待して、繰り返す。
何かから逃げ出したところで、逃げて走るこの足が蹴る地は球体で、つまるところ私は私の背中を追っている。いずれ、己の握りしめている焦りや狡さや言い訳やみすぼらしい自己正当化の汚れた刃が、己の背中を刺す。そうして痛みと対峙し、アップデートする日々を繰り返しながら、通過するばかりの日々の先端を生きる。
かつて16歳だった娘は大学ノートに『時だけは誰かのエゴではない』と綴った。次いで『逆走は許されない。フラットラインをどこまで逃げても、冷たい予定は追いついてくる。フラットラインを走る夜明け、生はフラットの地獄ではないと祈らなければならないほどに人類は衰弱しているに違いない。個々の死生観などおかまいなしで、世界はラウンド。営みを繰り返す。生命は誕生しては死に、再び生まれ、個だけが再びを知らない。無は無でしかない。無でしかないのだ』と記した。
どうせ死ぬ有限の生命を憂い、思い詰めた娘の雑記。それらの大量なメモの集積には『ラウンド・アンド・フラット・フィールド』というタイトルがつけられていた。それは、あれから28年経って44歳となった女が、生命を消耗する一方のフラットラインとラウンドな営み、両エネルギーの狭間で揉みしだかれる人生を考察する際の重要なキーワードとして、今もなお生き続けている。人生の先端にいる今だからこそなお、存在感をいや増している。

かつての娘の思いを、来年は何かしらの形にして成仏させたいと思う。来年の今頃、「来年こそは」と言わないように。怠惰な己を戒めるために。願いを込めて、備忘録。

2018.09.22 ヴェズレーへの道
先日、twitterを見ていたらフランスのヴェズレーにあるジョルジュ・バタイユのお墓の写真をあげている方がいらっしゃって。当方は、思春期の頃より「生と死とエロス、これを笑わずしていられるか」と仰ったバタイユ先生の数々の名著・名言に傾倒した経験があり、是非ともにお墓参りしたい気持ちになりまして。

ヴェズレーってどこにあるんだろう、聞き覚えがあるような気がするな、と思って調べてみたら、フランス中部のブルゴーニュ地方にあるそうで。

聞き覚えがある地名っていうのは、そうか、なるほどマグダラのマリアの聖遺物があるサント=マドレーヌ大聖堂がある場所か!
処女信仰嫌いのマグダラファンとして、また人間の生業としての生と死とエロスの哲学思想より目を背けなかったバタイユファンとして、ヴェズレーは行かないといけない! さらには、パリから入って南下し、ヴェズレーを堪能したのちのスペイン巡礼の旅!
いつかは行こうと思っていたスペイン巡礼だけれども、今急に行きたくなったのは、行くタイミングが今ってことかな。とはいえ、金がない。パスポートもない。あ、そっか、まずは働け! というわけで、来年ヴェズレーに取材旅行に行くために、わたくしはこれより100万貯めます!って100万で足りるの?足りないの?何日行くつもりなの?
みなさま、わたくしにできるお仕事があればぜひお声がけいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

2018.08.15 原始、結婚とはセックスだった(総合女性史研究会『日本女性の歴史 性・愛・家族』角川選書)
自民党改憲草案の家族条項や、保守層が復活を熱望する家父長制度が、死ぬほど嫌いなわたくしですが。ふと、家父長制度っていつからあるのだろう、それが結婚や恋愛と密接なつながりを持つようになったのって、いつからだろうと、ぼんやり考えまして。
この手の話の賛否にまつわる個々の主観的意見ではなく、これまで日本人が築いて来た男女関係の歴史的事実を、俄然知りたくなりまして、たまたま手に取った総合女性史研究会『日本女性の歴史 性・愛・家族』(角川選書)を読み始めたところ、さっそく1章の原始古代が面白い。
拝読しながら、その面白さ、要点をTwitterにあげていこうかなと思い、未送のまま途中まで書き込んだところ、余裕で30スレッド越えちゃって。大迷惑なので撤退し、以下ブログに貼り付け、結局書き直した、というのが今回の雑記でございます。せっかくなので文章量はTwitter仕様のままで。
以下、本書を参照しながら、自分の意見や想像を加えて記しております。あらかじめご理解いただいたうえで、お時間あるときにでもご一読いただければ幸いです。
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原始時代、人間は支配者と被支配者に分かれておらず、男女は対等だった。が、次第に武力によって他集団を征服し、権力を掌握する者(男性)が現れる。そして家父長制(男性による女性支配の体制)が浸透していた中国の国家の仕組みと法を参照した律令国家が成立すると、社会の男性優位傾向が強まる。
役人も戸主も男性。政治組織より排除された女性は、公的地位につけない。国家との関わりにおいて、男女は明らかに不平等だった。しかし、村の実生活での男女の権利自体は平等だった。農民である一般庶民男女は、班田収授法により、それぞれ対等に、一定の面積の耕地を国家から与えられていた。
田を耕す体力の差や適正の違いが男女にあったとして。与えられる田(機会・権利)は均等。チャンスは平等。この班田収授法の手本もまた中国だが、当の中国で田を与えられたのは成人男性と寡婦のみ。家父長制度において女性は一人の男性(父か夫)の経済的支配下にあり、夫が死なない限り受田できない。
当時の日本は、財の私有化がすすむ中国と比較して、財は共同体が所有するという認識。国家は共同体成員にもれなく土地を割り付けた。男女は対等に田の所有権を得、借財権(稲の利息貸付)にも性差はなかった(中国では、戸主・寡婦のみが貸付対象)。つまり女性は、男性同様、経営に関わることができた。
男女の経済的地位が対等で、それぞれが独立した経済活動を行っていたため、社会での対等性も保証された。性・愛・結婚においても、男女の関係性は対等。そもそも古代男女の恋愛は、「お互い気に入ればすぐ性関係を持つ」「恋愛=性関係」。直情直球ストレート! この「恋愛=性関係」が長続きしたものが結婚。
古代の結婚は、単婚(一人の夫と一人の妻が永遠に添え遂げようとする、結びつきの強い契約スタイル)ではなく、対偶婚(一対一の結びつきが、双方の気のむく間だけ続く緩やかなもの)。ゆえに、場当たり的で、長く続くとは限らない。結婚を「長続きさせる」という発想さえなかったのではないかと想像する。
貞操を誓う観念など存在しない。配偶者以外の異性と性関係を持つことも、男女ともにさほど非難されない。「女性の処女性」も問題にならない。いまここに、男と女がいる。互いの合意でセックスをする。相手が別の人とセックスしても知ったことではない。2人が良ければ続く。嫌なら離れる。以上終了。潔い!
結婚相手を自分で決める古代の対偶婚は、夫妻の自己決定権を尊重している。事後的な承諾権は親が持つが、子の結婚に対する強制権は親にない。結婚は家同士の血縁を結ぶ契約事ではない。独立採算により、相手の財産を狙う発想もない。親は孫の顔を見て喜ぶのみ。つまりこの結婚、セックスしかしていない!
無論、結婚後は家事育児や夫妻の良好な関係を維持する努力をしたのだろうが、結婚という概念に、愛とか金とか安定とか戦略とか財産とか契約とかステイタスとかジェンダーの役割分担とか少子高齢化とか行政の関与といった「それとこれとは別の話」が不潔に混在していないあたり、実に清々しいではないか。
推測するに、古代の結婚には特に社会的効力がなかったのではないか。ゆえに要らぬ社会欲求が生じる余地がなく、原始的な性のみ際立って見えるのではないか。翻って現代の性欲には、環境や時代性や文化などによって刷り込まれた膨大な量の情報(社会的価値)に紐づく社会欲求が混在しているのではないか。
思えば、貞操や浮気の概念も、処女至上主義神話も、後世の社会の風潮や傾向、結婚契約の都合などにより醸成された社会的価値であり、人間個人に紐づく価値ではない。性行為の相手に対する支配欲のような関係欲求も含め、原始的に沸き起こる欲望以外の社会欲求が、性欲の認識内に混在しているのではないか。
人間は環境を体現する。古代男女は、専制的国家および家父長思想下において、不平等だった。同時に、経済的地位が対等な農耕社会の日常では、平等だった。国家による家父長思想(男性が女性を支配する不平等な法)の啓蒙は、日常的に平等性に慣れ親しんでいる農民の認識を、すぐさま覆す即効性はなかった。
だが、平等性の弱点を突き、じわじわと浸透していく。国家から田を分配された農民の財は微々たるもので、生活が安定しない。家や財を拡大する目的を持たない結婚関係もまた安定的ではない。「個」が豊かな点として生きる貧しい村の経済は、「個」を蔑視差別する支配者層の生み出す経済単位にまるで及ばない。
では、支配者層に参入し、私有財産の拡大を目指すか。女性にはその権利がない。権利を持つ男性が参入した場合、当然ながら格差が生じ、平等性は失われる。これにて男性優位性が確立。平等でなくてもいいから夫の収入増加に期待する妻がいたとして。独立経済ゆえに、夫の財に立ち入る権利が妻にはない。
そもそも農民自体が専制的国家に支配、収奪されている平等貧乏である。彼らを尻目に、貴族や豪族といった支配者層は着々と私有の拡大を目指す。日頃より慣れ親しんでいる支配・被支配の構図を、日常の男女関係および結婚の概念にも適応し、男性優位の主従関係、女性劣性の上下関係を、女性に強いていく。
そしてついに、平安中後期、政治的な地位を利用して私領を得た貴族ら最上層より、「安定的経営体=家」がつくられてくる。これが私有権の保証を軸に、次第に下層にも浸透していく。その後の結婚の主流は、単婚(夫妻の一対一の結びつきが強い)。支配者層は10世紀前後、一般庶民層は12世紀前後に定着。
かくして家父長制家族が日本に深々と根をおろす。平等性が失われ、女性は公的権利の場より締め出しを食らう。かつては上層にいて、夫や父とは別に自身の位をもち、莫大な収入を得ていたような女性たちも地位を奪われ、天皇や高級貴族の妻、母となり、支配者層に寄生する以外の独自の経済力を失って行く。
10世紀以降、単婚が主流となり、夫婦の結びつきが固定化・永続化すると、妻の性は夫以外の男性に対しては完全に閉ざされる。違反した場合は姦通として厳罰を処される。単婚以前の対偶婚には姦通という概念も言葉もなかった。処女という日本語もなかった。また、女性を性具と扱う売買春もなかった。
女性の意向に反した性関係が結ばれなかった前古代、男性が女性を支配するためのセックスなど存在しなかった。女性の性具化などあり得ない事態である。が、家父長家族の世ではまかり通った。女性の性は物格化され、市場に出、ついには売買春も発生し、男女の性愛関係がおおいに歪むに至る。
*
この10世紀頃と、さらに11世紀を足した2018年現在と、状況は異なるだろうか。もちろん時代背景も生活環境も圧倒的に異なるが、社会生活の中で、男性に支配され、平等性を奪われ、冷遇され、意志および自己決定権を無視され、物格化され、値踏みされ、侮辱されたことが一度もない、という女性はいるか。
そうさせないために、男性優位社会に勝つために、当方は男性化したことがある。同様に男性然と振舞ったり、かえって女性然とした媚態で支配者に阿り、母や妻となって寄生したり、男性とともに女性を劣性と見下すことで男性優位に加担し、その実在共々自らを劣性であると証明してしまった女性はいないか。
大昔より根をはる男女の不平等性について、現在は、世界水準とはいかずとも日本の人権意識も高まり、その大昔からの男尊女卑観が不当な女性差別や人権侵害に通ずるとの認識が浸透しつつある(遅い)。経済が裕福だったからこそ人権に野蛮でいられた時代に横行した数多のハラスメントも連日摘発されている。
膿を出し切る過渡期だ。明日は、今日よりきっと良い。と悠長に構えている暇はない。今日、女性は、母として子供を産んで育てて、妻として夫を立てて世話して、さらに産休も保育園も正規雇用もないけど働けと、それこそ「それとこれとは別の話」がこんがらかった無理難題を要求され、疲弊している。
その多重債務地獄のようなあり方を指して「女性を輝かせる社会」と、内閣は宣う。自民党改憲草案の家族条項では、個人的人権の尊重を消除し、家族は家族で助け合う(国は助けない)などと付記。その改憲草案にも携わる保守集団、日本会議は、男尊女卑を構造の柱とする家父長制家族の復活を唱える。
ちなみに、家父長制の復活を熱望する保守派の中でも、嫌中派に聞きたいのだが、そもそもの家父長制家族は当の中国がもたらした法だが、嫌わなくて大丈夫か? それともオリジナルを改定した日本盤の家父長権の復権がお望みか? オリジナルを侮辱してパクられた中国のピカチュウを愛でるようなものか?
さておき、多重タスクを前に希望を持てない女性が多数いたとして。今こそ、原始古代のセックスしかしていない清々しい結婚のように、「何かに焦点を絞り、あとは全部捨てる」みたいな引き算ができると少し楽になるのではないかと考える。そこから始まり、情報が増えて歪んだので、もう一度情報を減らす。
国の方針や社会の風潮がそうなったらいいな、と待っていてもどうせどうにもならないので、自分がやる。あるいは、そんな「私とあなたの焦点づけ話」を友達や恋人や家族とフレンドリーにできると良いと考える。重たい荷物を背負って苦しんでいるのだから、解決方法は、荷物を下ろすか、減らす、以上だ。
かくいう私自身は、結婚や出産は「それとこれとは別の話」が混在するこんがらがった毛玉の様相を呈していて、大変不潔なので、全捨て。という極端な解決を生きているが、それも偏に毛玉(現代の情報量の多さ、他人の結婚や出産や恋愛についてガタガタ抜かしたがる人間の多さ)に苦しめられて来たからだ。
原始古代のような結婚(独立採算、自己決定権を行使できる、家や親に依存的ではない、嫌ならやめていい)ならば、とても好ましい。が、現実的には無理だろうと思い、勢い全捨てしたのだが、もっと真剣に好きな男性と「私とあなたの焦点づけ話」を行い、2人の正解を探せばよかったと後悔しているところだ。
結局、毛玉を意識した全捨て活動もまた毛玉に回収されているわけだが、もしも今後好きな人が現れたら、「私とあなたの結婚の正解を作る、そんな結婚を私としてくださいよろしく」とプロポーズするくらいの気骨をもって挑みたいものだ。そう思える人に出会えたら良いが、ご縁がないようなら来世でがんばる。
2018.08.11 ニアヘルの新しい仲間
このところ咳が止まらなくて、COPDの悪化か、夏風邪か、エアコンのカビとかハウスダストとかかと疑っていろいろ調べていたのですが。
今早朝、猛烈に具合が悪くて起きて、体温測ったら38.6度で。病院に行こうにもお盆休みの初日だし、もれなく主治医のクリニックも家から一番近い病院も休診。大学病院の急患窓口に電話したところ、別の病院に行けとたらい回され、這々の体で初めましての医療センターへ。結果、なんてことない、扁桃腺が腫れているとのこと。

薬飲んで寝ていれば熱は下がり、喉も治るだろうから、今日明日は大人しく寝そべり倒すけれど、咳だけ続くようなら住環境のカビとかダニの類を疑う必要がありそうです。というのも、自室のエアコンが壊れたので、普段誰も使っていない部屋(湿っぽい&埃っぽい)に避難しているのですが、思えばそこにいるようになってから咳に拍車がかかった気がします。除去せんとね。
というわけで、このたび、頭(自律神経失調症)、首(椎間板ヘルニア)、肺(COPD)、食道(びらん性食道炎)、血(貧血・血糖値スパイク)に加え、喉(扁桃炎)が新しいヘル仲間になったことをご報告申し上げます。
ってちょっと待って、アイテム多すぎない? なにこれ呪い? 前のブログで「40半ばともなればガタがきて当然云々」とか書きましたけどね、さすがに持ちきれない気がしてきましたよ。まあ扁桃腺は昔からすぐ腫れるし、喉の膿も咳も異分子を吐き出すデトックスみたいなものだから、今宵の新月、獅子座の日食にふさわしいリセットタイミングがやって来たってことで受け流しますけれども、その他の多疾患合わせてあまりにも満身創痍なため、治療と同じくらいの熱量でお祓いに行こうと思いましたよ。
そんな夏。雑記。
7月30日:毎週月曜日は渋谷のラジオ「道玄坂爆音部」!ゲストはDJ HASEBEさん! OLD NICK名義のアルバム「natsuco」リリースおめでとうございます!その後は、妹と甥っ子と久しぶりに代々木カリーへ。

8月2日:小島淳二監督「形のない骨」をユーロスペースで鑑賞。ドキュメンタリーを見ているような臨場感。これはキャスティングを決めるのに3ヶ月間ワークショップを開催したという異例の工程の影響がにじみ出ているのかな。上映後のトークには長添くんと田辺くんがご登壇。オフィス以外でのこの3人の並びは初めて見たかも。
小島淳二監督と、小島さんの元アシスタントの長添雅嗣監督と、長添氏の元アシスタントの田辺秀伸監督、という胸熱の並び。@snacknagako

8月4日:そうめん大会

8月5日:7日のMOTIONLOUNGE N VOL.4に向けて、ゲストの小島淳二監督と関根光才監督とNEWREELの山本加奈ちゃんと初めてあった頃のことを思い出しながら、MLブログに記してみました。懐かしいね。よかったら読んでやってください。
8月6日:毎週月曜日は渋谷のラジオ「道玄坂爆音部」! ゲストはいつもお世話になっております、LOFT9の石崎典夫さん! 7日MLよろしくお願いします!

8月7日:LOFT9 Shibuyaさんで【MOTION LOUNGE N VOL.4】! 今回のゲストは小島淳二監督と関根光才監督と山本加奈ちゃん! 豪華! そして今回は、大人気クリエイター陣も多数遊びに来てくださったおかげさまで、客席も豪華! いやあ、とっても楽しかった! 小島さんの「テレビとアマゾン」(*意味は内緒)、笑いすぎてお腹がちぎれるかと思った笑! こちらMLのブログにお礼のご一報を記しておりますので、ご一読願えれば幸いです! 改めまして、ゲストのみなさま、ご来場のみなさま、本当にありがとうございました!

8月10日:椎間板ヘルニアの治療薬が合うみたいで、だいぶ調子が良い。よって、ヨガに行ってみる。ポーズ次第って感じだけど、前進してる気がする。
8月11日:で、朝の6時に38.6度で起床。病院から帰って来て、バナナを食べて、速攻薬飲んで寝たところ、3時間後くらいには37.7度に下がり、一息つく。そして、昨日の残りのうどんとおかゆを平らげて薬を飲んでまた寝たところ、夕方には36.8度の平熱まで下がる。お薬偉大。そして再びサラダとおかゆを平らげて、薬を飲んで、寝そべり続けた結果、なんか微妙に、太っている!
ろくに動かずに食って寝てを繰り返したため、体中がパンパンにむくんでいる! そして現在深夜、猛烈に腹が蹴っている! 食が細くなったり全然しないあたり、超健康というわけで、今日も当方は元気に病弱ですのでご心配なく。
とはいえ、1日で体温が2度下がる(上がる)のって、身体的にはつらいようで。熱は引いてもだるさが残っていて、すごい勢いで足がつるんですよね。ひとまず明日までは寝そべりのダイイン活動に専念して、3食がっつりラーメン食べるくらいのやんちゃさで夏と多疾患を乗り越えていこうと思います。
そうそう、あとお祓いな。

2018.07.29 ニアなヘルおよびヘルス
若い頃は夏に強かった。エアコンが苦手なのであまり使わなかったし、実際にエアコンのない部屋で1人暮らしをしていた時も、特に不自由を感じなかった。猛暑日にはさすがに「あつい」と思ったが、夏はあついと相場が決まっているので、いまさら抗って何になるとばかりにあるがままの暑気を甘んじて受け入れた。
それができたのは、若くて健康だったから。いやそれ以上に、夏の気温が現在と比較して低かったため「エアコンがなくても大丈夫だった」。私が一人暮らしをしていた頃、例えば15年前の2003年7月の最高気温を調べてみると、30度越えはわずか3日。平均最高気温は26度くらい。現在2018年7月は、23日が30度越え。平均最高気温は32.6度くらい。改めて、今夏は歴然とした酷暑だ。
もう若くないうえに、体調も優れない酷暑の現在こそは、エアコン大歓迎の文明生活を堪能したいところだが、日頃の行いが悪いのか、現在住んでいる実家の部屋のエアコンが故障してしまい、あたたか~い熱風しか出てこない。
当方は、この自室で仕事をして、ご飯を食べて、寝る。ほとんどの時間をここで過ごしているわけだが、若い頃のように「あつい。が、だからどうした」と余裕の態度でやり過ごすことは難しい。熱中症も怖いし、肺のCOPDや首肩の頸椎症の調子も悪く、少しでも快適に過ごさないと健康に差し障りがありまくる。そこで、実家の別の部屋に逃げたところ、今度はリモコンが壊れていて、18度の強冷風のみがブリザードばりに轟音を立てて吹き込む。
慌てて温室に戻り、また冷室に向かい、行ったり来たり。思えばサウナと水風呂みたいな温度感だから、何度も往来するうちに脳内麻薬がガンガン分泌して「整った!」って状況に達しやしないかと想像するも虚しく、ただただ自律神経がめちゃくちゃになり、気絶する。それでも何とか整えようとして、這々の体でジムのヨガクラスに行ったところ、首がますます痛くなるという踏んだり蹴ったりの末路をたどる。そんな夏。そこそこヘルってる。

(リチャード・ヘル先輩のブランク虚無に便乗する団塊ジュニア40代
Richard Hell & The Voidoids - Blank Generation)
以下7月後半の記録
* * *
16日:ちょっと前まで頸椎症で首にカラーを装着していたのだけれども、この暑さでひどい汗疹ができてしまい、外していたら調子が悪くなり、渋谷メディカルセンターで頸椎MRI撮影。
その後は渋谷のラジオで『道玄坂爆音部』! 最近はMCカワムラユキさんを筆頭に、みんなで「今週気になる渋谷のニュースや世界のトピック」を紹介しております。この日、私は、先週副総合司会のtakepanが教えてくれたシネクイント復活のニュースを受けて、同所で9月末に公開される関根光才監督のドキュメンタリー映画『太陽の塔』についてお話しました。
8月7日にはLOFT9 Shibuyaで、関根光才監督と小島淳二監督とNEWREELの山本加奈さんをお迎えするスクリーニング&トークサロン【MOTION LOUNGE N】を開催いたします!みなさまぜひぜひ遊びに来てください!

17日:なんだか調子が良いような気がして、まさしく調子に乗ってヨガに行き、自滅する。
ナガコ! @snacknagako 7月17日
首肩の調子がだいぶ良いので、ひさしぶりにヨガったら、びっくりするくらい呼吸が浅くなっていて、胸が閉じていて、半分以上ポーズできなくて、首と肩が痛い。終わった。
18日:打ち合わせでスーパーデラックスへ。久しぶりにいろいろ話したけど、故郷に帰って来た感じ。またいっぱい遊びましょ。その後は21_21designsightで開催されている『AUDIO ARCHITECTURE』展へ。これはもう本当に国宝。ここに住みたい。ドミニク・チェン氏のレビューもぜひ。

19日:歯医者でメンテ。首も肩も歯も全部、左が悪いので、体のバランスがおかしくなっている。原稿をかくのもなかなかつらい。
20日:ジムでメンテ。下半身だけ少し鍛えて、あとはトレッドミルでゆるウォーク。夜は、甥っ子が寿司を握るというので、酢飯を炊いて、お刺身や野菜や漬物を買って来て、いろいろ握ってもらう。こちらは箱型を入手したので、寿司ケーキを作る。平和な日。

21日:午前中、甥っ子と一緒に梅を干す。我ながら良いできではないかと。

午後は、頸椎のMRIの検査結果を聞きに行く。それまでばっくり頸椎症と診断されていたのだが、いまさら椎間板ヘルニアと判明。手術するほどでもないので、しばらく薬でなんとかするのだが、そもそも診断、遅くない?
ナガコ! @snacknagako 7月21日
この4、5ヶ月ほど調子が悪い首ですが、今さらのMRIを経て、頚椎症あらため椎間板ヘルニアとなりました。って診断遅いよ!エアコンが壊れた部屋でひとり滝汗かきながら殺気立っております。ヘルがニア!
何もかもが嫌になったので、そんな時に便利な中本で冷やし味噌衝動食い。

22日:原稿と堕落。覚醒と気絶。夜、テレビつけたら「土佐兄弟」発見!
テレビつけたら、たまたま映った『にちようチャップリン』でいとこの息子兄弟のお笑い芸人『土佐兄弟』が94点叩き出してた!がんばれ、たくやとゆうき! みなさまも応援よろしくおねがいします

23日:毎週月曜日は渋谷のラジオ『道玄坂爆音部』!この日のゲストは還暦を越えてシンガーソングデビューされたAOさんこと阿尾茂毅さん! デビューアルバム『Starting Line』8月1日発売! おめでとうございます! 2日はコンサートもあるとのこと! 応援します!
24日:ジムでメンテ。肺と自律神経のためには運動が必要だけれど、ヘルニア的には難しいので、どうしたら良いものか。とにかく、無理ない範囲でのろのろと歩き、足だけ鍛える。ってこれ効果あるのかな。詳しい人に聞きたい。
25日:やる気がないので、これ。でもこれ、北極じゃない。で、猛烈に胃が痛くなる。激辛ばかり食べていたら、まあそうなるんだけど、肺と首と歯に加えて、さらに新しい痛みなど受け付けられないので、途中でやめてしまった。退屈で仕方がない。

26日:相変わらず胃が痛いが、偶然28日が胃カメラ検診なのでそれまでじっと我慢。情緒もなかなかに不安なので、思いきって酒もやめる。って、なるほど、そろそろ満月か。しかも月食で台風だって。
7月28日は今年最後の「ブラッドムーン」 赤銅色に染まる皆既月食、未明に見ごろ news.biglobe.ne.jp
7月28日皆既月食、31日火星大接近!夏の夜空を飾る天体ショーをお見逃しなく! tenki.jp
火星に液体の水 現存の可能性 生命の存在に期待高まる fnn.jp
いやあ、盛り上がりますね、宇宙。宇宙が盛り上がる時、それは人間が狂っていい時。大船に乗った気持ちで狂ってやろうと思います。

27日:夜、関根光才監督映画『生きてるだけで、愛。』(今秋公開)の試写へ。凄まじかった。素晴らしかった。ご本人にいろいろと聞きたいこともありますし、みなさんにお伝えしたいこともあるのですが、今は一度自分の中で整理をして、8月7日に開催します【MOTION LOUNGE N】で関根監督交えてお話したいと思います。みなさまぜひ、MLにいらしてください。
28日:前日夕方より飲まず食わずで胃カメラ。結果、びらん性食道炎でした。胃自体は、信じられないことにとても綺麗で薄ピンク。入り口の食道のみびらびらしていて、いずれ食道癌になる確率が高いから節制せよとのこと。案の定、というか当たり前の激辛禁止令がくだり、いよいよ何を楽しみに生きればいいかわからなくなって参りましたが、健康第一ということで、ぼちぼち頑張ります。
この日は、尿検査と血液検査の結果も出ていて、「貧血が全然改善されていないから真面目に取り組め」とか「食後血糖値スパイクがやばいから、太ったら糖尿病になる」とか、散々脅されたわけですが、その他、COPDやヘルニアも含めて、節制しなければならない要素がありまくりすぎて、何というか、もう、順調に年取ってるなって実感して、笑っちゃった次第。
* * *
もう40代半ばだからね、いっぺんにガタガタガタっとヘルスがヘルっていくのも自然の成り行きかと。痛いのも苦しいのももちろん嫌だけど、激辛とか酒とか、以前は煙草とか、刺激物が好きな趣向性に加え、性格が破滅型なので人生そのものがヘルであり、ゆえにもれなく体調もヘルであるという状況には、あまり違和を感じないんですよね。「またおかしな体調になった」と愚痴る一方で、自分の生活習慣を顧みればそりゃそうだろう、40代にもなれば誰でもそうなるのだろう、そういうものなのだろうと、さくっとあるがままに受け入れている感覚なのですが、みなさまどうでしょう。そういうものじゃないのかな?
私の体調不良のパーツ数が、他者と比較して多いと仮定して。それはヘル趣向に加え、私がメンテ魔で、年に一回は胃カメラとエコー、3ヶ月に一度は血液・尿検査をルーティンで行なっているため「なんらかの症状が見つかりやすい」という実情も影響しているのではないでしょうか。時に、あまり病院に行かない人が自らを「健康」と認識しているケースに遭遇しますが、体調不良の要素が露呈する機会がないだけで、中身は不健康なんじゃないの、って思うことがたまにあります。びびって病院に行きまくり、露呈しまくる私の方がよほど健康志向ではないかと(無理筋?)。
効果があるのかないのかわからないとはいえジムに行ったり、食事のコントロールをしたり、薬飲んだり、ヘルニア用コルセット買ったり、煙草をやめたり。ヘルなりに改善策をよちよち頑張ることができるのも、偏にヘル要素が露呈してくれたおかげさまというものです。とはいえ、酒も飲みたいし、激辛も食べたいのでね、ヘルたちおよびヘルスと仲良く戯れながら、調子のアベレージを整えて参ろうと思います。
あ、ちなみに、私の長年の&増えていく体調不良について、「誰かが藁人形にナガコって書いて5寸釘打ってる」という呪い説も定番化しているのですが、自分の素行を振り返るに、藁人形500体くらい出てきそう。万が一、該当する方がいれば、土下座して謝るから許してお願い! なんとかその釘抜いてくださいよろしく!
以上、4日ぶりに酒を飲んで脳がぐらつきまくる不安定ブログ。BGMは月と火星の共演からのインスパイアで、Television - Marquee Moon

2018.07.15 7月突入雑記
2018年7月。下半期突入。停滞していた上半期と比べて、ちょっと流れが変わって来た感があります。以下、日々の雑記おさらい。
7月1日:長年の友人でイラストレーターのゴンゴンこと長嶋五郎の個展のレセプションパーティーへ。恵比寿『Burger Mania』さんにて。いろいろなテイストのバーガーが惜しみなく提供される至福! 2年ぶり、3年ぶりの友達ともあえて、とても楽しかったです。

ゴンゴンの絵は、いろいろな雑誌に登場しておりますが、一般的に認知されているのはテレビ朝日で放送中の『激レアさんを連れてきた。』の中の「激レアお仕事カタログのコーナー」のイラストでしょうか。好きだなと思う方や気になる方は、恵比寿『Burger Mania』さんで開催中の彼の個展に行ってみてください。そして美味しいバーガーをたらふくお召し上がりください!7月31日まで開催しております!
7月2日:宮崎の辛麺屋『一輪』25辛で気合い。

で、毎週月曜日は『渋谷のラジオ』の『道玄坂爆音部』! ナビゲーターはカワムラユキさん。レギュラー出演者はわたくし林永子。総合司会は大木少年、副総合司会はtakepanでお届けしております!

この回は『道玄坂爆音部』の2周年記念! 同月曜日の渋ラジにて『渋谷のかきもの』を担当している華恵が、前室の暗闇に潜んでいて、私とカワムラさんが揃ったところで「おめでとうございます!」と叫びながら飛び出してくるというサプライズあり。花束を贈呈してくださいました。ありがとう!

そしてこの日は、2周年記念イベント『BLUE MONDAY PARTY』@LOFT9の開催日でもありました。よって我々はドレスコード、ブルー。スペシャルドリンクもブルー。オープン前に、みんなで乾杯。

『BLUE MONDAY PARTY』のざっくりTTはこちら。
《タイムテーブル》
BLUE MONDAY PARTY
open 19:00 start 19:30 close 22:30
19:00 DJ カワムラユキ
19:50 TALK 渋谷と広告(大木少年×takepan)
20:30 乾杯
20:40 TALK 渋谷のMV(ナガコ)
21:05 乾杯
21:10 DJ 中根さや香さん+MC スコットさん
21:45 乾杯
21:55 DJ タイチマスターさん
22:30 ラスト乾杯
みなさま、来ていただきまして誠にありがとうございました!リスナーの方々やスタッフのみなさまともお話できて、とても嬉しかったです!これからもよりご愛顧いただけるよう、頑張ります!

ちなみに私が紹介した【渋谷のMV】(渋谷でロケを行ったMV・渋谷で撮ることに意味があるMV・YT公式チャンネル)はこちら。
1. cro-magnon 「Riding The Storm (Version Idjut)」
3. Ugly Duck x Reddy × JJJ 「ASIA」
5.加藤ミリヤ「新約ディアロンリーガール feat. ECD」
6.青山テルマ「世界の中心~We are the world~」
9.Sakiko Osawa「Gimme Action ft. Saga Bloom」
いろいろな角度より渋谷で撮影されたMVを特集解説させていただきました。これ、楽しいですね。他の切り口も含めて、こういった機会を増やしていきたいと思いますので、みなさまお声がけよろしくお願いしまーす!

7月3日:小2の甥っ子8歳が、みんな大好きマイクラこと『マインクラフト』の実況をYouTubeチャンネルで開始!音声つきにもトライしたみたいで、「はいどうもMHです。今回はHiveサーバーを使って遊んでいきたいと思います」だって笑!!! よかったらチェックしてやってください。
そしてそして。桂歌丸師匠が慢性閉塞性肺疾患で亡くなりました。私も昨年、慢性閉塞性肺疾患(COPD)になって禁煙したので、他人事と静観できるはずもありません。このCOPDについては前回のブログでも書きましたが、呼吸が浅くなったり、息がすぐ切れたり、咳が止まらなくなったり、地味にしんどい疾病です。この時期は湿度にやられて、溺れて肺が潰れるようなつらさがあってますますしんどいです。
しかし、自業自得の生活習慣病として軽視されているのか、周囲の認知も理解もなかなか得られない。記事によると「2020年には世界の死因の第3位になるかもしれない」。そこそこ大きな存在感なのに、軽くあしらわれている。実態と取り扱いにギャップがあると感じる。こうなったら当事者としてCOPD罹患コラムとか書いて警鐘を鳴らしちゃったりしようかなあ。
私などはまだまだペーペーで、長年COPDと付き合って来た歌丸師匠は、さぞや苦しい毎日だったと思います。それでも、元気な姿を見せてくれる歌丸師匠にはいつも勇気づけられていました。鼻チューブをして高座に上がった勇姿たるや。私もいずれは鼻チューブの身の上です。素晴らしい背中を見せていただきました。いまは苦しみからの解放とともにどうか安らかに。ご冥福をお祈りいたします。
↓写真はいい感じに漬かっている梅。土用の丑の日に干します。

7月4日:中野裕之監督が8年もの年月をかけて撮りためた日本の絶景のベスト盤である映画『ピース・ニッポン』の試写会@一橋ホールへ! 上映後の監督舞台挨拶の進行を勤めさせていただきました。
この映画には、日本の素晴らしい風土や文化を愛し、その素晴らしさを後世に伝承していく中野監督の愛と情熱がこれでもかと詰まっております。本作については、自分が主催する映像のスクリーニング&トークサロンに中野監督をお招きした際や、5月のマスコミ試写会後にお話した時に、いろいろと「超壮絶」なエピソードを伺いました。被写体は、人間の都合ではコントロールできない自然であり、季節であり、時間であり、光であり、生命であります。観光客との格闘も含めて、とんでもない忍耐と労力を要します。また、最初は3Dで撮影していたのに、途中で4Kになって全部撮り直して、その後ドローンを導入してなどなど、機材史の面から本作を見ても面白い。っていうか、大変すぎ。本当によくぞ完成させてくれたと、尊敬の念がますます募りました。こうした思いより、本作にコメントを寄せさせていただきました。
『ピース・ニッポン 』公式サイト コメント
そこに美しい景色がある。だから撮る。
日本には尊い文化がある。だから記録し、伝承する。
東に日本一の花火大会があれば、カメラ数台とドローンを携えて駆けつける。西の名所の紅葉が、明日、もっとも鮮やかに色づくうえに天気も良好とわかれば、即座に一人撮影機材を抱えて新幹線に飛び乗る。神社仏閣では自ら撮影許可交渉を行い、旅行者の人波が途切れるシューティングチャンスを辛抱強く待つ。車両が入れない野山や雪原では、常に天候、気温、時間と戦いながら、大いなる自然への敬意を込めてカメラを回す。
そして、編集、再撮影を繰り返すこと8年。ついに公開となった本作における中野監督および映像作家各位の労力は計り知れない。しかし、彼らは労力を厭わない。そこに記録するべき美しい景色があれば、撮る。文化を伝承するために必要ならば、編集構成を一から変え、再撮影も行う。
撮りたいから、撮る。伝えたいから、伝える。時間がかかろうが、大変だろうが、つくりたい作品をただひたむきにつくる。このシンプルな欲望に紐づく能動的な行動力で、映像作品をつくり、発信する者を【映像作家】と呼ぶ。
本作には、中野監督が「日本のベスト盤」と仰る日本の文化・風土の絶景に加え、中野監督ご自身のパワフルかつピースな映像作家魂があふれんばかりに詰め込まれている。林永子(映像ライター)
いよいよ7月14日から全国ロードショーです。品川のキャノンオープンギャラリー2では本作の写真&3D映像の展示『ピースなニッポン展』も開催中(7月31日まで)! ぜひ劇場で、爆音で、日本の絶景ベスト盤をお楽しみください!

7月5日:記憶がない!最近は、覚えていなくともSNSに何かしらの痕跡が残っているわけですが、記録もない!
7月6日:小島淳二(tvg)監督の初映画作品『形のない骨』公開を記念した『形のない骨展』@代官山『AL』(7月19日まで)。オープニングにお邪魔しました。ヒロ杉山さん、谷田一郎さん、白根ゆたんぽさん、田島一成さん等、錚々たるメンバーが、タイトルからイメージしたアートワークを提供するという、とんでもなく豪華な展示です。久しぶりに元tvgメンバーにもあえてたのしかった。

その後は、再び映画『ピース・ニッポン』の試写会@ニッショーホール。舞台挨拶の司会進行を勤めました。監督の苦労話にお客さん大爆笑でした笑。

7月7日:甥っ子の誕生日会!

7月8日:記憶も記録もない!

この日、私はキース・へリングの壁画が撤去されたニュースについてお話しまして(「キース・ヘリングの壁画はどこへ? 35年の歴史に幕」) 。ちょうど今ワタリウム美術館で開催中の『理由なき反抗』展では、彼が実際にその壁画を描いている映像が上映されていますね。8月からは改めて表参道ヒルズでヘリング展開催。ちょっとしたお祭り感ありますね。引き続き注目して参ります。
7月10日:部屋のエアコンが壊れていて、暑すぎて、ダウン。
7月11日:エアコンが壊れた部屋より脱し、エアコンのリモコンなくして調整できない部屋に移動し、強風の寒波一択を浴びながら凍えていたら自律神経ぶっ壊れてダウン。いっそ入院したい。
7月12日:世界文化賞に中谷芙二子さん「霧の彫刻」! 日本のビデオアート界のゴットマザー! おめでとうございます!
さて。暑すぎて意識が朦朧とするなか、這々の体でジムへ。首肩を刺激しないように、下半身メインに筋トレ。有酸素運動を20分以上行うと脳内快楽物質βエンドルフィンが分泌し、自律神経が整うとのことで、切実トレッドミル。腰が悪くて走れないのでウォーキングで。
7月13日:暑すぎて仕事ができない。どうしよう。割り切ってメンテに励む。というわけで、首の調子がだいぶ良いので、我らがヘアドクター、ノブ先生にどうにかしてもらう。今期は、根元の黒いかしで、グレースケールで特攻! これからグレー、ベージュ、カーキ的な抜け方をすると予想されるので、この過程を楽しみにしています。

髪は、ダークな方が、なんというか、締まるね。諸々緩慢になりがちなサマーオブラブタイムには、明るめよりダークめな方が合うかもね。
7月14日:引き続きメンテで、月一の定期検診。血液検査と尿検査。別日の胃カメラとMRIを予約。医療費、頭が痛い。
夜は『形のない骨』展。小島淳二さん×ヒロ杉山さん×谷田一郎さんのトークイベント@ALへ。もうね、国宝級のエピソードがどんどん出てきます。みなさまそれぞれに長いキャリアとチャレンジングな経緯をお持ちで、おひとりずつディープにインタビューして、その記録をアーカイビングしたい欲望を抑えきれません! 素晴らしいお話、ありがとうございます!

最近、私が知る「素晴らしいコト・ヒト・モノ」を、全世界に伝えたいからライターになったという初期衝動を、頻繁に思い返しています。大好きな先人たちの築いた素晴らしき文化に貢献するべく、また、若い世代のトライアルを推奨するための舞台を作るべく、自分の能力を使いたいと切に思います。
近々の予定では、小島淳二監督と関根光才監督とNEWREELの山本加奈編集長をゲストにお迎えする映像スクリーニング&トークサロンイベント【MOTION LOUNGE】VOL.4を開催致します。8月7日19時から、場所はLOFT9Shibuyaです! 詳細および前売り券予約は上記LOFT9のリンクよりご確認ください! 学割もあるよ!
というわけで、グズグズとのたうちまわるばかりの上半期を経てなお、まだグズグズしているところもある下半期ですが、無理ない範囲でピリッと絞めていきたいと思います。応援よろしくお願いします!
↓近所の石鍋麻婆豆腐

